登録フォームの事例集:リストを最速で増やす鉄板デザインとベストプラクティス
公開 2026年3月19日/更新 2026年3月19日/37 分で確認


Team Braze
BrazeContents
多くのブランドは、魅力的なウェブサイトやメールの作成には力を入れているものの、その間にある重要なステップ「登録フォーム」を見落としがちです。この最後の段階で、ユーザーが個人情報を提供するかどうかは、信頼関係にかかっています。そのため、この段階でユーザーを取りこぼさないための工夫には、まだ改善の余地があります。
今回は、より高い成果を上げている登録フォームの事例をご紹介。適切に設計されたフォームは、より効果的なオンボーディングにつながり、時間の経過とともに複数チャネルでの顧客エンゲージメントを強化します。
このブログを読み終える頃には、登録フォームに何を含めて、そしてどこを最適化・テストすべきかが明確になるでしょう。登録フォームは、ライフサイクル全体でのパーソナライズの入口となる重要な接点です。ここから、その第一歩を踏み出しましょう。
ポイント:
- 成果の高い登録フォームは、ユーザーの意図に合ったオファーを提示し、最初のステップをできるだけシンプルにする
- メールとSMSの登録は、それぞれ顧客ライフサイクルの中で異なる役割を持つため、段階的に導入するのが効果的
- 効果的なフォームは、セグメント化、オンボーディング、パーソナライズに役立つデータのみを収集する
登録フォームとは?
登録フォームとは、メールアドレスや電話番号などの連絡先情報を入力してもらうウェブサイト上の要素で、ユーザーに価値を提供する代わりに情報を取得し、ブランドが自社チャネルを通じてコミュニケーションできるようにする仕組みです。
登録フォームは、顧客が初めて自分の情報をブランドに提供する場になることがほとんどです。そのため、このフォームは顧客が今後どんな体験を期待するか、ブランドとつながることで得られる価値はなにか、コミュニケーションの関連性のはどれだけ高いものになるのか、さらには顧客ジャーニー全体でのエンゲージメントやコンバージョン率にまで影響します。
そのため、この最初の接点では明確な同意と信頼の構築が非常に重要になります。
メール vs SMS の登録フォーム
メールの登録フォームに加えて、SMSのオプトインを用意できます。両者は役割が異なることが多く、メールの登録は、オンボーディングや教育コンテンツ、商品発見、長期的なライフサイクルメッセージなど、より豊かなストーリーテリングに向いています。
一方、SMSの登録は、より即時性の高いコミュニケーションに適しています。たとえば、配送通知、再入荷のお知らせ、期間限定オファー、予約リマインド、アカウント更新通知などは、このチャネルに適しています。
目的別:成果の高い登録フォームの事例
割引・特典型登録フォーム
割引を軸にした登録フォームは、オファーがユーザーの意図と一致していること、入力のハードルが低いこと、そしてその後のコミュニケーションで素早く価値を提供できることが重要です。
事例1:定番のウェルカムオファー

提供内容:初回注文で10〜15%オフ、または初回購入時の送料無料。
効果的な理由:ユーザーの連絡先情報と、分かりやすく即時性のある特典を交換するシンプルな仕組みだからです。また、オンボーディングの出発点としても機能します。メールでは商品発見や教育コンテンツを届け、SMSは後から通知用途として提案することもできます。
活用シーン:新規訪問者を迅速に顧客獲得につなげたい場合、トップページ、カテゴリーページ、初回セッションで表示するのがおすすめです。
事例2:ユーザーの関心に合わせたカテゴリー別オファー

提供内容:ユーザーが関心があるカテゴリーに紐づく割引(例:ジャケット15%オフ)
効果的な理由:ユーザーの興味と一致したオファーにすることで、関連性の低い提案を減らせます。また、どのカテゴリーに興味があるかという情報を早期に取得でき、ウェルカムジャーニーで活用できる初期のセグメンテーションのシグナルとして活用できます。
活用シーン:アクセスの多いカテゴリーページ、季節のコレクションページ、広告のLPなど、訪問者の関心テーマがすでに分かっている場合に適しています。
事例3:オファー+「マイクロYes」の組み合わせ

提供内容:シンプルな2ステップ形式のオファー。①「はい/いいえ」の質問を提示 → ②オプトイン入力欄を表示。
効果的な理由:最初のクリックは負担が小さく、ユーザーの行動の勢いを生み出します。そして訪問者がすでに価値に同意した状態でメールアドレスを入力する流れになるため、自然に登録につながります。
活用シーン:最初のやり取りをより軽くしたいポップアップや、1ステップのフォームがモバイルでうまく機能していない場合に適しています。
プレゼント企画のフォームは、短期間で多くの登録を集めることができます。ただし重要なのは、早い段階で対象ユーザーを見極め、期待値を明確にし、オプトイン後に意図を高めるオンボーディングへとつなげることです。
プレゼントキャンペーンやコンテストの登録フォーム
事例1:シンプルなプレゼント応募

提供内容:商品セット、ギフトカード、限定アイテムなどが当たる抽選への応募。
効果的な理由:提供価値が明確で、手続きも簡単。新商品の発売時、季節のイベント、コラボレーションなどのタイミングでリストを増やす有効な方法でもあります。
活用シーン:短期間で新規顧客獲得を増やしたい場合や、プレゼント企画終了後に新規登録者を育成する計画がある場合に適しています。
事例2:条件付きプレゼント応募

提供内容:抽選への応募に加えて、「どんな商品に興味がありますか?」などの簡単な質問を追加します。
効果的な理由:プレゼント企画は、購買意欲の低い登録者を集めてしまう可能性もあるため、最初に1つだけ好みに関する質問を加えることで、初日からセグメント化ができて、ウェルカムフローの関連性を高め、初回コンバージョンへと育成しやすくなります。
活用シーン:複数の商品ラインや異なる顧客層を持つブランドで、関連性の低いフォローアップが信頼を損なう可能性がある場合に適しています。
事例3:緊急性を高めるカウントダウン付きプレゼント企画

提供内容:応募期限が明確な、期間限定のエントリー。
効果的な理由:期限を設けることでが緊急性を生み、コンバージョン率の向上が期待できます。また、プレゼント企画終了時点で明確なフォローアップのタイミングが生まれ、その後のオンボーディング施策にもつなげやすくなります。
活用シーン:季節イベント、新製品の発売時、イベント連動キャンペーンなどのタイミングで活用できます。
コンテンツまたはリソース型の登録フォーム
リソース提供型のフォームは、より質の高いオプトインを獲得したい場合や、ゼロパーティデータを自然な形で収集することに適しています。コンテンツそのものが、オンボーディング、セグメント化、そして将来的なパーソナライズの基盤をつくります。
例1:制限付きガイドやチェックリスト

フォームの提供内容:ダウンロードできるガイド、チェックリスト、テンプレート、またはプランナー。
効果的な理由:課題解決のための情報を求めているユーザーを引きつけるため、意図の強いユーザーが集まりやすくなります。また、コンテンツのテーマから、登録者が何に関心を持っているかが分かるため、パーソナライズにも役立ちます。
利用タイミング:ブログ記事、SEOランディングページ、情報コンテンツ集などで活用します。特に、購入までに検討を必要とする商品や、商品ラインナップが複雑な場合に有効です。
例2:結果をメールで届けるクイズや診断

フォームの提供内容:クイズ結果、レコメンド、またはパーソナライズされたプランをメール配信。
効果的な理由:クイズは自然な形でゼロパーティデータを収集できます。そのため、カスタマイズされたたオンボーディングや商品発見体験のための強力なセグメント基盤を構築できます。
利用タイミング:顧客が選択のサポートを必要とする場合に適しています。たとえば、ルーティン提案、商品バンドル、サブスクリプション、サイズ選び、ギフト探し、SKU数が多い商品の選択などです。
例3:教育コンテンツシリーズの登録

フォームの提供内容:「5日間スターターシリーズ」「7つのヒント」「毎週のレッスン」などの短いメールシリーズ。
効果的な理由:どんな内容がどの頻度で届くのかを明確に示すことで、信頼を築きます。また、最初のメッセージから役立つと感じられるウェルカムジャーニーが作れます。
利用タイミング:検討段階を高めたい場合、解約率を下げたい場合、またはサブスクリプション、会員制サービス、高単価商品のオンボーディングを支援したい場合に適しています。
Webサイトの登録フォーム事例:コンバージョンを高める13のベストプラクティス
優れたWebサイトの登録フォームには、共通する基本原則があります。明確な価値、最小限の摩擦、そして実際に活用できるデータを収集することです。
1. フォームの目的に合わせてオファーを設計する
購入促進が目的なら、登録特典は購入を後押しする内容であるべきです。多くの場合、割引、送料無料、無料ギフトなど、購入に直接結びつくインセンティブが有効です。さらに、そのオファーがユーザーの意図と一致している場合、効果はさらに高まります。サイト全体で使える「全商品20%オフ」は幅広く有効ですが、特定カテゴリーに紐づいたオファーは、ユーザーの目的と合っていなければ効果を発揮しません。たとえば、新しいジャケットを探している人に「靴20%オフ」を提示しても、次のアクションにはつながりませんよね。
フォームで入力を求める項目はすべて “交換条件” として考えるべきです。価値が明確であればユーザーは登録しますが、曖昧であれば離脱します。
実践ポイント:インセンティブは1つの明確な成果(初回購入、先行アクセス、コンテンツシリーズなど)に紐づけ、カテゴリー関心、サイト上の行動、流入ページなど、ユーザーの意図に合わせて提示します。
収集するデータ:メールアドレス(オファー提供とウェルカムメールシリーズ開始のため)必要に応じて「何をお探しですか?」のような1つの嗜好項目を追加し、適切なオンボーディングパスへ誘導し、初期の商品発見体験をパーソナライズします。
2. すべてのユーザーに同じフォームを表示しない
すべてのユーザーに同じ登録フォームを表示するのは、貴重なトラフィックを無駄にしているようなものです。ユーザーはそれぞれ異なる目的でサイトのさまざまなページに訪れるため、表示するフォームもその状況に合わせて変えなければいけません。
初めてサイトに訪れたユーザーに、一般的なウェルカムオファーを提示するのは効果的ですが、その後はユーザーが見ているページや行動に合わせて内容を調整しましょう。たとえば、ブログを読んでいるユーザーは情報やヒントを探していることが多く、一方で商品ページを見ているユーザーは購入検討段階にいる可能性があります。彼らに同じポップアップやインセンティブを表示してしまうと、どちらのユーザーにもあまり響かない可能性があります。
流入元(ユーザーがどこからサイトに来たのか)による調整も可能です。たとえば、特定の資料を紹介するSNS広告から来たユーザーには、そのキャンペーンに関連したフォームを表示し、サイト全体で表示している汎用ポップアップは非表示にします。
注意点:複数フォームを運用する場合は、表示ルールを整理しましょう。複数のポップアップが同時に表示されたり競合したりすると、摩擦が生まれ、コンバージョン率と信頼を損ないます。
実践ポイント:流入ページやユーザーの目的(ブログか商品ページか、新規か再訪か、キャンペーンページか、離脱意図など)に基づいてフォームを出し分けます。また、同一セッションで複数のプロンプトが表示されないよう抑制ルールを設定します。
収集するデータ:メールアドレス(適切なウェルカムフローを開始するため)。
流入元やランディングページの情報(オンボーディングや分析のパーソナライズに活用)。
必要に応じて「今日は何をお探しですか?」のような意図項目を追加し、コンテンツ中心のメッセージか購入中心のメッセージかを分岐します。
3. 価値提案を明確に伝える
ユーザーの連絡先と引き換えに何を提供するか決まったら、その価値を最も目立つ位置に配置します。見出し、サブ見出し、ボタンコピーの中で、ユーザーが「なぜ登録するのか」を探さなくても理解できるようにする必要があります。
多くのフォームはここで失敗します。デザインは洗練されていても、メッセージが曖昧だからです。割引なら割引を、先行アクセスなら何に対する先行アクセスなのかを明確に伝えます。リソース提供なら、そのリソース名と、得られる成果を示します。明確さは信頼を高め、ユーザーが素早く自信を持って判断できるため、コンバージョン率向上にもつながります。
実践ポイント:見出しに価値を明示し、補足コピーは短い1行にまとめ、CTAは約束と一致させます(例:コードを受け取る、ガイドを送る、先行アクセスを有効にする、など)。
収集するデータ:メールアドレスまたは電話番号(約束した価値をすぐに提供するため)。選択肢が複数ある場合は「興味のある内容は?」のような項目を追加し、ウェルカムジャーニーの初期メッセージをパーソナライズします。
4. 配信内容と頻度の期待値を示す
特にメールとSMSの両方を収集する場合、登録後に何が起こるのかをユーザーは知りたがります。メールではどのような内容(ヒント、商品リリース、再入荷情報、イベントなど)が届くのか、SMSではどのようなメッセージ(通知、先行アクセス、配送更新など)が届くのか、を明確に伝えましょう。また、配信頻度も示すと良いでしょう。いつでも配信停止できるという一言の安心感も重要です。
これらは、信頼を築く重要な瞬間です。どのように同意を得て、情報をどう利用するのか、プライバシーポリシーをどこで確認できるのかを明確にすることが、質の高いオプトインと健全なライフサイクルプログラムにつながります。
実践ポイント:メッセージの種類、配信頻度、配信停止方法を1行で説明します。必要に応じてプライバシーポリシーや利用規約へのリンクを追加し、SMSの同意文言は明確にします。
収集するデータ:チャネルの希望(メール、SMS、または両方)。ウェルカムジャーニーの設計に活用。SMSの場合は、明確なSMS同意(コンプライアンスと配信品質確保のため)。コンテンツタイプが複数ある場合は、1つの好み選択を追加し、オンボーディングをパーソナライズします。
5. 最初のフォームはシンプルに
フォームの役割は、ユーザーが簡単に決断できるようにすることです。最も簡単な方法は、摩擦を減らすことです。
最初に求める情報は1つだけです。メールアドレス、または電話番号です。名などの「あると便利」な情報ですらも、追加の入力項目が増えるほど離脱の理由が増えます。オプトインを獲得できた後であれば、オンボーディング、プリファレンスセンター、診断、アカウント作成、チェックアウト、サイト行動などを通じて、より豊富なプロフィールデータを収集できます。
実践ポイント:最初の画面は1つの入力項目と明確なCTAだけにします。両チャネルを取得したい場合は、まずメールを取得し、次のステップでSMSを尋ねます。
収集するデータ:メールアドレス(ウェルカムジャーニー開始とオファー提供のため)。電話番号は2ステップ目で取得し、SMSチャネルへ拡張します。名前などのプロフィール情報は、信頼が高まり理由が明確になった後の接点で取得します。
6. 価値がある場合にのみ追加データを取得する
最初のステップはシンプルに保ちながら、次に送るメッセージの関連性が高まる場合に限り、質問を1つ追加します。
これは、異なる顧客層を対象にしている場合に特に重要です。1つの嗜好質問を設定するだけで、適切なオンボーディングの経路に振り分けることができ、関連性の低いメッセージ配信を防ぐことができます。ただし、入力項目が増えるほど登録率が下がる可能性があるため、この取り組みは実験として扱いましょう。追加した質問が、その後のエンゲージメント向上につながる場合は残し、効果がない場合は削除します。
実践ポイント:ウェルカムジャーニーに変化を与える場合のみ、任意の質問を1つ追加します。ライフサイクルメッセージで活用できない項目は削除します。また、オプトイン率やウェルカムジャーニーのエンゲージメントへの影響をテストします。
収集するデータ:商品関心、購買目的、メッセージの希望などの嗜好項目(登録直後からセグメント化し、オンボーディングをパーソナライズするため)。必要に応じて誕生日(誕生日ジャーニーの実施のため)や配信頻度の希望を取得します(早期の配信停止を減らすため)。
7. ゼロパーティデータとファーストパーティデータを意図的に活用する
ゼロパーティデータとは、アンケート、クイズ、登録フォームなどでユーザーが自ら共有する好みの情報など、意図的に提供される情報のことです。
一方、ファーストパーティデータとは、自社のプラットフォームやチャネルを通じて収集されるデータで、閲覧したページ、閲覧した商品、オプトイン後の行動などが含まれます。
これらのシグナルは、計画的な収集が重要です。収集したデータが「何を送るか」「いつ送るか」「どのチャネルを使うか」に影響しないならば、フォームに追加する価値はありません。逆に、オンボーディング、レコメンド、ライフサイクルメッセージのパーソナライズに役立つのであれば、多少の入力負担を追加する価値があります。
実践ポイント:フォーム追加前に、各データポイントの活用法を決めます。ゼロパーティデータはウェルカムジャーニーの分岐に使用し、その後はファーストパーティデータの行動情報を重ねてパーソナライズを強化します。
収集するデータ:商品関心(オンボーディングコンテンツやオファーのパーソナライズのため)、チャネル選択や配信頻度などのメッセージ設定(配信停止の減少のため)、閲覧カテゴリーや閲覧商品などの行動データ(フォローアップ、レコメンド、リピート購入ジャーニーのトリガーのため)。
8. 最初からオーディエンスをセグメント化する
登録フォームで取得した情報は、顧客プロフィールの属性として保存できます。これにより、早い段階からセグメント化を行い、メッセージ内容を調整し、最初の接点から商品発見体験を最適化できます。
特に、顧客層や商品ライン、利用シーンが明確に分かれていると効果的です。1つの好み質問を追加するだけで、関連性の低いコンテンツの配信を防ぐことができ、信頼を守りながらライフサイクルプログラムのエンゲージメントを高められます。
実践ポイント:フォームの回答をもとに、まず2〜4の基本セグメントを作成。その後、それぞれを少しずつ異なるウェルカムジャーニーに分岐させます。最初はシンプルに設計し、行動データをもとに徐々に最適化していきます。
収集するデータ:商品関心(オンボーディングやレコメンドのパーソナライズのため)、価格・品質・サステナビリティなどの重視ポイント(コンテンツの訴求軸を調整するため)、配信頻度の希望(早期の配信停止を減らすため)。
9. マルチステップフォームを戦略的に活用(「マイクロYes」)
マルチステップフォームは、各ステップが小さいため、ユーザーにとって完了しやすく感じられます。最初から入力項目を提示するのではなく、まずシンプルな質問で関心を引き出し、その次の画面で連絡先情報を入力してもらう流れです。これが「マイクロYes」です。
最初に「10%オフを受け取りますか?」「再入荷アラートを受け取りますか?」といった、負担の少ない質問を提示。「はい」をクリックすることは小さなアクションですが、その後にメールアドレスや電話番号を入力するステップが、すでに価値に同意した流れの中で自然に感じられます。
実践ポイント:2ステップのフローを採用します。1ステップ目でオファーへの関心を確認し、2ステップ目で連絡先情報を取得します。最初のステップは、はい/いいえ、またはワンタップの選択肢にします。
収集するデータ:2ステップ目でメールアドレス(オファー提供とオンボーディング開始のため)。必要な場合は、1ステップ目で意図に関する選択肢を1つ取得し、適切なウェルカムジャーニーへ振り分けます。
10. メールを取得してから、SMSを提案する
マルチステップフォームを使う場合、効果的な流れの1つは「メール → SMS」の順序です。最初のステップでメールアドレスを取得し、次のステップでSMSのオプトインを提案します。その際、SMSでどんな内容が届くのかを明確に説明します。
メールは一般的にハードルが低いため、最初の接点に適しています。ユーザーがメール登録を行った後は、再入荷通知、配送更新、先行アクセスなど、SMSの具体的な価値を提示することで、2つ目のチャネルにも登録してもらいやすくなります。
ブランドによっては、SMS登録に追加特典を用意するケースもありますが、SMSの用途が明確で同意内容が理解しやすければ、それだけでも十分でしょう。
実践ポイント:メール取得後、任意ステップとしてSMS登録を提示します。メッセージ内容、配信頻度、配信停止方法を簡潔に説明します。
収集するデータ:メールアドレス(ウェルカムシリーズ開始のため)。その後、電話番号と明確なSMS同意(SMS配信と配信品質の保護のため)。SMSの通知内容(アラートやオファーなど)の希望も取得すれば、初日からSMSメッセージをパーソナライズできます。
11. フォーム送信後の体験を最適化する
フォーム送信直後は、信頼が築かれるかどうかの重要な瞬間です。ユーザーは個人情報を提供したばかりなので、次に何が起こるかが分からないと、ブランドに情報を渡しただけという印象です。
次に何が起こるのかを、分かりやすい言葉で説明しましょう。割引コードがある場合は、その場で表示し、メールでも送信。資料提供であれば、すぐにダウンロードできるようにします。SMSなどの次のステップを断った場合でも、登録した内容に応じた価値は必ず提供します。また、簡単なお礼画面で次のアクション(購入、ガイド閲覧、設定変更など)を案内すると効果的です。
実践ポイント:確認画面を設け、約束した価値をその場で提供し、送信先を説明し、次のアクションを提示します。マルチステップフォームの場合も、必ず最後に完了メッセージを表示します。
収集するデータ:配信確認イベント(メール送信、コード表示など)、オファーの種類(割引、送料無料、リソースなど)、SMS拒否の有無(必要に応じてフォローアップを調整するため)。
12. 適切なオプトイン方式を選ぶ(メール vs SMS)
どのようにオプトインを取得するかは、リストの成長、リストの質、そしてコンプライアンスに影響します。メールの場合、多くのブランドはシングルオプトインを採用しています。摩擦を減らし、ウェルカムフローに素早く登録できるためです。もし低品質な登録が増えた場合は、リストの整理やエンゲージメントフィルター、抑制ルールで後から管理できます。
一方、SMSは事情が異なります。オンボーディング中に提示すると、登録数が92%増える可能性がありますが、同意基準は一般的により厳格です。ユーザーも明確なルールを期待しているため、SMSではダブルオプトインやタップでSMS送信するフローなどを採用し、メッセージ内容や配信停止方法を明確にすることが重要です。
実践ポイント:メールは摩擦を最小限にし、問題がある場合のみ後からリスト管理を強化。SMSでは明確な同意文言と確認ステップを設定し、メッセージ内容、配信頻度、配信停止方法を説明します。
収集するデータ:
- メール:メールアドレス、オプトイン元、登録タイムスタンプ(同意管理と分析のため)。
- SMS:電話番号、明確なSMS同意、オプトイン方式(ダブルオプトインまたはタップ送信)、タイムスタンプと登録元(同意管理、配信品質、プリファレンス管理のため)。
13. テストと改善を継続する
登録フォームは、小さな変更も大きな成果につながるため、実験に最適です。重要なのは、テストを一度きりではなく、継続的な取り組みにすることです。
方法はシンプルです。現在のフォームを一部のユーザーに表示し、別のユーザーには変更を1つ加えたバージョンを表示し、A/Bテストを実施します。一度に変更する要素は1つにすることで、何が成果に影響したかを明らかにします。そして登録率だけでなく、その後のウェルカムジャーニーのエンゲージメントや初回コンバージョンも確認することで、リストの質も評価します。
実践ポイント:一度に1つの変更だけをテストし、登録数とその後のエンゲージメントの両方を測定。全体の成果が改善する要素は採用し、効果がないものは廃止します。
収集するデータ:テストバリアントID(結果をフォームに紐づけるため)、フォーム送信イベント(コンバージョン率測定のため)、ウェルカムメール開封・クリック、初回購入、重要アクションなどの下流指標(リストの量だけでなく質を評価するため)。
登録フォームの種類
選んだ形式によって、登録フォームの表示されやすさや、ページ上での体験が変わります。成果を左右するのは「関連性」です。適切なオファーを、適切なユーザーに、適切なタイミングで提示できているかが重要になります。
フルスクリーン、ポップアップ、フライアウト、埋め込み型など、どの形式でも成果を上げられますが、その違いは、ユーザー体験への割り込みの強さと、訪問者の意図との整合性です。表示形式だけでなく、ターゲティングや表示タイミングも含めてテストし、オプトインとその後のエンゲージメントを高めるパターンを見つけることが重要です。
1. フルスクリーンフォーム

形式:フルスクリーンフォームとはブラウザの画面全体を覆うフォームです。ユーザーは、情報を入力して送信するか、フォームを閉じなければ、ページを続けて閲覧できません。
効果的な場面:意図が高いタイミングで特に効果を発揮します。たとえば:
- カートページやチェックアウトに関するページ
- 特定のオファーやリソースに紐づくキャンペーン用ランディングページ
- 商品ページや価格ページでの離脱意図検知用のトリガー
意図とコンテキスト:フルスクリーンフォームは、ページ上でユーザーが行っている行動とメッセージが一致していれば効果的です。ページに関連したオファーやリソース、通知であれば、自然な次のステップとして受け入れられやすくなります。
メリット:視認性が高く、見逃されにくい
デメリット:顧客ジャーニーを一時的に中断させるため、提示するオファーには十分な価値が必要です。フォーム自体はできるだけシンプルに保ちましょう。
2. ポップアップフォーム

形式:ページ中央に表示されるフォームで、背景にはサイトのコンテンツが表示されたままになります。ユーザーは情報を入力するか、ポップアップを閉じて閲覧を続けることができます。
効果的な場面:中程度の意図があるタイミングで効果的です。たとえば:
- 一定時間閲覧した後のホームページやカテゴリーページ
- コンテンツとオファーが一致するブログ記事やガイド
- 複数の商品を閲覧するなどの行動後のプロダクトページ
意図とコンテキスト:ポップアップは、表示タイミングとターゲティングがページ閲覧の目的と一致していると効果を発揮します。ブログを読んでいるユーザーには、ガイドやコンテンツシリーズが有効であり、商品を閲覧しているユーザーには割引コード、再入荷通知、先行アクセスなどが有効です。
メリット:ページ全体を覆わないため、強い視認性を保ちながらも顧客体験への影響を抑えられます。
デメリット:使いすぎは逆効果です。タイミングが悪かったり、何度も表示されると、ユーザーは煩わしく感じてしまいます。
3. フライアウトフォーム

形式:フライアウトフォームは、ページの横や角からスライドして表示されるフォーム。最初は小さなティーザーやタブとして表示されることが多く、クリックで展開されます。
効果的な場面:フライアウトフォームは、購入意欲が低い段階でで効果を発揮します。
たとえば
- サイト閲覧中に軽く促したい場合
- 読書体験を妨げたくないコンテンツページ
すでに別のメッセージを見たことがあるユーザーの再訪時意図とコンテキスト:訪問者がまだサイトを探索している段階で、役立つオファーを提示する場合に適します。更新情報、教育コンテンツ、ロイヤルティ関連の情報、再入荷通知など、比較的ライトな価値交換に向いています。
メリット:閲覧を大きく妨げることなく、ユーザーがページを見ながら登録するかどうかを検討できます。
デメリット:視認性が低いため、オファーが弱いと無視されやすいです。また、CTAが小さいと、モバイルではクリックしづらくなりパフォーマンスが下がる可能性があります。
4. 埋め込みフォーム

形式:埋め込みフォームは、ページ内に直接配置されるフォームです。たとえばフッター、リソースハブ、ブログのサイドバー、ウェビナー登録ページ、料金ページ、ヘルプセンター、アカウント画面、通知設定画面などに設置されることがあります。
効果的な場面:埋め込みフォームは、意図が高いタイミングに効果があります。
たとえば:
- 最新情報を求めて訪れた、訪問者向けのフッター登録、
- 登録が自然な導線となるリソースハブやガイド、コンテンツライブラリ
- リマインドやフォローアップが重要になるウェビナーやイベントページ
- 受信設定を管理するアカウント画面など
意図とコンテキスト:埋め込みフォームは、訪問者がフォームの存在を期待している場所で機能します。調査やコンテンツ購読、イベント登録、アカウント管理などの場面では、ポップアップのような割り込み型よりも自然に受け入れられることが多く、訪問者の意図もより明確であることが一般的です。
メリット:ページ体験の一部として自然に組み込まれるため、摩擦が少なく信頼を損ないにくいです。
デメリット:視認性が低いため、登録数を伸ばすには配置場所を工夫したり、補助的な導線を用意したりする必要があります。
登録フォームで収集すべき情報
登録フォームでは、まずメッセージ配信を開始するために必要最小限の情報のみを収集し、信頼関係が築かれた後に追加の情報を取得するのが理想です。入力項目が増えるほど摩擦が生まれ、コンバージョン率が下がる可能性があります。
最低限必要なデータ
まず1つの連絡手段から始める:
- 両方のチャネルを利用したい場合は、まずメールアドレスを取得し、その後のステップでSMS登録を案内する方法が一般的です。
- オンボーディング、教育コンテンツ、オファー、そして長期的なライフサイクルメッセージのためのメールアドレスSMSが主要なチャネルであり、メッセージを送る明確な理由がある場合の電話番号
好み、興味、または人口統計情報を尋ねるタイミング
回答によって次に受け取る内容が変わる場合にのみ質問を追加してください。1つの好みに関する質問だけで、最初のメッセージからの関連性を高めることができます。
尋ねるのに適したタイミング:
- サインアップ時(1つの選択でオンボーディングのパスが分岐する場合)
- ウェルカムジャーニーにおいて、ユーザーがオプトインした後
- プレファレンスセンター内
- アカウント作成時またはチェックアウト時
- 好みや興味(カテゴリー、目標)
- メッセージの受信設定(メール vs SMS、コンテンツの種類、頻度)
- 利用目的(自分用、ギフト、補充)
- デモグラフィック情報は、関連性があり、行動につながる場合にのみ
ゼロパーティデータとファーストパーティデータがパーソナライゼーションを支える仕組み
ゼロパーティデータとは、フォームなどを通じてユーザーが自ら共有する情報、たとえば好みなどを指します。ファーストパーティデータは、自社のチャネルを通じて収集されるデータで、閲覧行動や購入履歴などが含まれます。これらを組み合わせることで、オンボーディング段階からパーソナライズを行い、その後はユーザーの行動データに基づいてメッセージをさらに最適化することができます。
入力項目が多いからといって、必ずしも成果が向上するわけではない理由
項目が増えるほど登録数が減る可能性があり、その結果、データの質も下がります。そのため、すべての入力項目はライフサイクルマーケティングの具体的なアクションにつなげなければいけません。たとえば、セグメント作成、ジャーニーのパス、コンテンツの出し分け、あるいはトリガー設定などです。もしその用途を明確に説明できない場合は、そのフィールドは現時点では追加しない方がよいでしょう。
モバイル向け登録フォームの最適化
多くの登録はモバイルで行われますが、同時にフォームによる離脱もモバイルで最も起こりやすくなります。小さな画面では、長いコピーや多すぎる入力項目、装飾的なデザインを配置する余裕がありません。そのため、オファーの内容を明確にし、最初のステップをできるだけ簡単に完了できるようにすることが重要です。見出しではまず提供する価値を伝え、補足のコピーは1行に収め、CTAは「コードを取得」のように約束している内容と一致した表現にします。
また、親指での操作や、短い集中時間を前提に設計する必要があります。レイアウトは1カラムにし、タップしやすい大きなボタンと、十分な余白を確保します。最初の画面では入力フィールドを1つだけにするのが理想です。2つ目のチャネルのオプトインや簡単な好みの選択が必要な場合のみ、マルチステップフォームを使用します。
ポップアップの場合、ページに到達してすぐ表示するのは避け、スクロール量やページ滞在時間などの意図ベースのトリガーを活用します。また、同一セッション内で同じメッセージが繰り返し表示されないようにし、ビジュアル要素は最小限にして、オファーが常に中心に見えるようにします。
優れたモバイルフォームは、ユーザーの注意を尊重し、価値をすばやく届け、体験を邪魔しない形で表示されるものです。
登録フォームのテストと継続的な最適化
テストを行うことで、登録フォームを常に新鮮に保ち、推測ではなくデータに基づいてコンバージョン率を改善できます。重要なのは、検証する変数を絞り、1回のテストで変更する要素を1つにすることです。
テストすべきポイント
- インセンティブの種類と価値:割引か送料無料か、無料ギフトかプレゼント応募か、限定コンテンツか先行アクセスか。
- コピーとCTAの言葉:見出し、補足コピー、CTAテキスト、そして配信内容や頻度の伝え方。
- フォームの長さとステップ数:入力フィールド1つか2つか、シングルステップかマルチステップか、さらに嗜好質問を1つ追加することでその後のエンゲージメントが改善するかどうか。
- 表示タイミングとトリガー:ページ滞在時間、スクロール量、離脱意図、または商品閲覧やカート追加など特定のアクション後に表示する方法。
- オーディエンスのターゲティングルール:新規訪問者か再訪問者か、ブログ読者か商品閲覧者か、ランディングページ限定かサイト全体か、またはカテゴリー別のターゲティングなど。
送信数以外で追跡すべき指標
フォーム送信数だけでなく、リストの質もあわせて追跡する必要があります。
- ウェルカムメッセージのエンゲージメント:開封、クリック、返信
- 最初のコンバージョンまたは最初の重要アクション
- 初期段階での配信停止や苦情などのシグナル
登録フォームが顧客ジャーニーを強化する理由
登録フォームは、ライフサイクルマーケティング全体で次に何を行うかを決める最初のシグナルを生み出します。
- フォームで収集されたデータは、セグメント化やパーソナライズの基盤になります。ユーザーの好みや意図を属性として保存することで、メッセージのルーティング、コンテンツの最適化、オファーの優先順位付けが可能になります。
- フォームはオンボーディングやウェルカムジャーニーにも影響を与えます。新しい購読者に対して、汎用的なメッセージではなく、実際に求めている内容に基づいた最初の体験を提供できるようになります。
- さらに、初期のシグナルはチャネル全体での関連性を高めます。メール、SMS、プッシュ通知、アプリ内メッセージのどのチャネルでフォローアップするべきかを判断しやすくなり、ユーザーの行動の変化に合わせて一貫した体験を提供できます。
Brazeが登録をエンゲージメントにつなげる方法
Brazeを活用することで、フォームでユーザーが共有した情報を顧客ライフサイクル全体のタイムリーで関連性の高いエンゲージメントに活かすことができます。
- 統合データの活用により、登録時の属性情報、好み、ファーストパーティデータを1つの顧客プロファイルにまとめられます。これにより、最初のメッセージからセグメント化とパーソナライズを行うことが可能になります。
- また、チャネル横断のジャーニーオーケストレーションによって、メール、SMS、プッシュ通知、アプリ内メッセージを組み合わせたコミュニケーションを調整しやすくなります。オンボーディングフローは、ユーザーが次にどのような行動を取るかに応じて柔軟に変化します。
- さらに、大規模なパーソナライズと実験機能により、メッセージ内容、ジャーニーの分岐、配信タイミングなどをテストし、その結果をもとに継続的にパフォーマンスを改善できます。
登録フォームの重要なポイント
優れた登録フォームは、明確な価値と引き換えにユーザーの同意を得るものであり、初期段階で信頼関係を築く役割を果たします。事例はアイデアを得る助けになりますが、長期的な成長につながるのは、オプトインをパーソナライズ、実験、そして継続的に改善されるライフサイクルメッセージと結び付けることです。
- 優れた登録フォームは、購読者が受け取る内容や頻度を明確に示しながら、はっきりとした価値と引き換えに同意を得る設計になっている。
- 事例は参考になるが、実際の成果を左右するのは戦略であり、ユーザーの意図、ターゲティング、表示タイミングはデザインと同じくらい重要である。
- データ収集はパーソナライズを目的とするべきであり、すべての入力項目はセグメント、ジャーニーの分岐、またはより関連性の高いメッセージにつながる必要がある。
- 継続的なテストと改善によって、購読者の質を損なうことなくコンバージョン率を高め、長期的な成果を生み出すことができる。
Be Absolutely Engaging.™
Brazeの最新情報を定期的にお届け


