Braze と Salesforce:自社に合う顧客エンゲージメントプラットフォームはどっち?
公開 2026年5月13日/更新 2026年5月13日/21 分で確認


Team Braze
BrazeContents
- なぜ、この比較が重要なのか?
- Braze と Salesforce Marketing Cloud:概要比較
- Brazeの強み:リアルタイムエンゲージメントとモバイル対応
- BrazeAI Decisioning Studio™によるAIによる自動判断
- Brazeでの制約事項
- Salesforce Marketing Cloudの強み:マルチクラウドエコシステムとCRM連携
- SalesforceにおけるAIパーソナライゼーションと意思決定
- Salesforce Marketing Cloudの制約事項
- Braze vs Salesforce 機能比較:詳細版
- Braze と Salesforce 価格比較:総所有コスト(TCO)
- ユースケース別シナリオ:どのビジネスにどのプラットフォームが合うか
- 両方を併用する選択肢もある!
- 実装・サポート・学習のしやすさ
- 顧客の評価と市場でのポジション
- Braze と Salesforceを選ぶ際の重要なポイント
- よくあるご質問(FAQ)
Braze と Salesforce どちらを選択するかは、顧客エンゲージメントに何を求めるかで決まります。リアルタイムのパーソナライゼーションとモバイルエンゲージメントを重視するのか?それともより広いCRMエコシステムの中でマーケティング施策実行を標準化したいのか?両プラットフォームはクロスチャネルメッセージングとマーケティングオートメーションを支援しますが、それぞれ異なる強みを持って、製品が設計されています。
一言でまとめると:
- Brazeは、リアルタイム、かつモバイル中心の顧客コミュニケーションを、スピーディに改善・運用できるプラットフォームとして選ばれています。
- Salesforceは、CRMを軸に業務やデータを統合し、全社的な管理・運用を重視する企業に選ばれています。
- Salesforceは製品体系が広く複雑なため、必要な機能がどのエディションで使えるか確認に時間がかかることがあります。
なぜ、この比較が重要なのか?
BrazeとSalesforceはどちらも顧客エンゲージメントとマーケティングオートメーションのリーダーです。しかし、設計された用途と技術的な強みが異なるため、同じ機能リストであっても、実際使ってみると大きな差があることに気づきます。
特に重要なのは、
- 顧客の行動変化にどれだけ素早く対応できるか
- 急増するアプリ&モバイル中心の顧客コミュニケーションをどれだけ強化できるか
- シナリオ設計やジャーニー運用を、どれだけ少ない工数で続けられるか
という点です。
Braze と Salesforce Marketing Cloud:概要比較
両プラットフォームの日常的な現実を形づくる要素である。最適な用途、使いやすさ、価格体系、セットアップ期間を手早く比較します。
Braze | Salesforce Marketing Cloud | |
|---|---|---|
最適な用途 | デジタルネイティブブランドのリアルタイム、かつモバイルファーストなエンゲージメント | Salesforce CRMや製品群と密接に連携するマルチクラウドのマーケティングオートメーション |
使いやすさ | 少人数チームが日常的に運用しやすい | 専門スキルと管理者サポートが必要なことが多い |
価格モデル | プラットフォームエディション、月間アクティブユーザー(MAU)、Flexible Credits(チャネル量・AI利用)に基づく価値ベースの価格設定 | Salesforceスイート全体での製品・機能に応じたパッケージエディション価格+アドオン |
セットアップ期間 | データの準備状況やチャネルにもよるが、比較的早く稼働できることが多い | 複雑な組織要件や統合がある場合は時間がかかることが多い |
Brazeの強み:リアルタイムエンゲージメントとモバイル対応
Brazeは、顧客の行動にリアルタイムで反応したいチームのために作られています。たとえば、顧客が商品を見たり、カートに入れたまま離脱したり、プランをアップグレードしたり、解約したり、再訪問した瞬間に、Brazeはその行動データをもとに、最適なメッセージをメール・アプリ・LINE・プッシュ通知など複数チャネルで素早く届けられるよう設計されています。
Braze と Salesforce Marketing Cloudを比較するうえで、特に目立つ強みを以下に挙げます:
- リアルタイムデータアクセス : Brazeに取り込まれたデータは、ほぼリアルタイムで使えるようになります。そのため、顧客の最新行動をもとに、すぐに配信・セグメント分け・シナリオ実行へ反映できます。
- モバイルエンゲージメント : プッシュ通知やアプリ内メッセージが最初から強力に組み込まれており、モバイル中心の企業でも複雑な設定なしで最適な体験を提供できます。
- クロスチャネルメッセージ : メール・プッシュ通知・アプリ内メッセージ・SMSなどを連携させ、顧客がチャネルごとにバラバラな体験をしないよう、一貫したコミュニケーションを実現します。
- ジャーニーオーケストレーション : 顧客ごとの体験シナリオを簡単に作成・改善できます。用負荷が重くなりにくく、小さなチームでも高速にPDCAを回せます。
- オートメーション : 「毎週◯曜日配信」のような固定配信ではなく、顧客の行動やタイミングに合わせて自動でメッセージを送れます。
- テンプレート : 再利用できるテンプレートやコンテンツ部品を使い、キャンペーンを素早く作成できます。ブランドらしさを保ちながら、送信時に顧客ごとのパーソナライズも可能です。
- インテグレーション : 既存のツールやデータ基盤と簡単につながります。CDPなどを含む現在のシステム環境の中でも、データを連携しながらエンゲージメント施策や分析に活用できます。
- AIによる自動判断 : BrazeAI Decisioning Studio™では、AIが顧客ごとの行動データをもとに、「何を」「どのチャネルで」「いつ送るべきか」を1人ひとりに合わせて自動で最適化します。
Brazeの強みは、強力な自動化機能と、複数チャネルを横断したパーソナライズ体験をスムーズに実現できる点です。使いやすい設計になっているため、顧客の行動に応じてリアルタイムに変化する高度な顧客体験シナリオも、比較的簡単に作成できます。また、リアルタイム分析によって「どの施策が反応されているか」をすぐ確認できるため、改善や調整を素早く行えます。この柔軟性とリアルタイムなインサイトによって、企業は顧客一人ひとりに合った、タイミングの良いメッセージを届けられるようになります。
Braze ユーザー
メールマーケティング&マーケティングオートメーションスペシャリスト
BrazeAI Decisioning Studio™によるAIによる自動判断
BrazeAI Decisioning Studio™(OfferFit by Braze)は、エンゲージメントプログラム全体で意思決定を実行するよう設計されています。AIエージェントが各顧客に対して何が効果的かを時間をかけて学習します。どのオファーを提示するか、どのコンテンツを送るか、いつ送るか、どのチャネルを使うか——これらをすべてファーストパーティシグナルに基づいて最適化します。
実際には、チームが無数のバリアントを手動で構築・維持しなくても実験をスケールし続けられる手段です。大量のライフサイクルプログラムを運用し、運用の効率性を維持しながら関連性を高めたい場合に特に効果を発揮します。
BrazeAI Decisioning Studioの活用から得られた知見は、オファーのタイプやコミュニケーション手段に関する顧客の好みをより深く理解するうえで非常に価値がありました。AIエンジンを巧みに設定することで、個々のオファーの収益性とオファー成功率のバランスを取りながら、全体的な収益性を最大化することができます。
Sava T.
シニアバイスプレジデント,財務&戦略
Brazeでの制約事項
Brazeはすべての組織に完璧に合うわけではありません。Salesforceエコシステムへの統合や、単一のマルチクラウド運用モデルの中でマーケティング実行を行うことを重視している場合、「最良」の定義が変わってきます。
Braze と Salesforce Marketing Cloudを比較する際に考慮すべきポイントを以下に示します:
- Salesforce標準環境との親和性:Salesforceを全社標準として利用している企業では、同じSalesforceエコシステム内で統一することで、調達・ガバナンス・社内調整をシンプルにしやすい場合があります。特に複数部門や複数クラウドをまたいで運用している企業では、この統一性が重視されることがあります。
- 承認・アクセス管理:複雑な承認フローやアクセス権限管理は、初期導入や施策開始のスピードに影響する場合があります。複数の承認ステップや厳格な権限制御、地域や部門をまたいだ調整が必要な環境では、施策開始から成果創出までに時間がかかることがあります。
- データ準備:リアルタイムエンゲージメントを実現するには、正確なイベントデータ、ID統合、ユーザー同意管理などのデータ基盤が重要です。これらが整っていない場合、どのプラットフォームを選んでも導入や活用に時間がかかる可能性があります。
- Salesforce連携:Salesforce CRMとの密接な連携を重視する企業では、Salesforce Marketing Cloudの方が運用しやすい場合があります。特に、Salesforce CRM上のデータ・業務プロセス・レポートと深く連携したマーケティング運用を行いたい場合は、Salesforce製品がより直接的な選択肢になることがあります。
Salesforce Marketing Cloudの強み:マルチクラウドエコシステムとCRM連携
Salesforce Marketing Cloud(従来版・次世代版ともに)は、Salesforce CRMやSalesforce全体のクラウド製品と、マーケティングを強く連携させたい企業によく選ばれます。すでにチームがSalesforceを中心に業務を行っている場合、その統合された環境によって、データ活用・レポーティング・ガバナンス・部門間連携まで一貫した運用をしやすくなります。
Braze と Salesforce Marketing Cloud比較でよく挙げられるSalesforce側の強みを以下に示します:
- マルチクラウド連携:Salesforce製品群との高い統合性:Salesforce Marketing Cloudは、Salesforce CRMや他のSalesforce製品と密接に連携できます。特にB2B企業では、営業・マーケティング・サポートを横断した運用をスムーズに行いやすくなります。
- CRM統合:CRMと一体化したマーケティング運用:Salesforce CRMの顧客データや営業プロセスとマーケティング施策を密接に連携できる点は、大きな強みです。特に営業連携が重要なB2B企業で評価されています。
- サポートワークフロー:カスタマーサポートとの連携:Salesforce Marketing Cloudは、Service Cloudなどと連携し、問い合わせやサポート対応をチケット化できます。これにより、サポートチームとの連携を効率化しやすくなります。
- ガバナンス・権限管理:大規模組織向けの権限管理:複数部門や複数チームで利用する場合、ロールベースのアクセス制御や承認フローを細かく設定できます。閲覧権限と編集権限を分けたい企業に適しています。
- パートナーエコシステム:大規模な導入支援ネットワーク:Salesforceには、多数のコンサルタント・SIer・パートナー企業が存在します。大規模導入や複雑なシステム構築を支援できる成熟したエコシステムがあります。
- 標準化:全社的な運用統一:複数部門や地域をまたいで、テンプレート・レポート・運用ルールを標準化しやすい点も特徴です。全社で統一された運用を目指す企業に向いています。
- AIパーソナライゼーション:AIによる顧客体験の最適化:Salesforceは、Einstein PersonalizationやMarketing Cloud Personalizationを提供しており、Salesforce環境内でリアルタイムのパーソナライズやレコメンド配信を実現できます。
SalesforceにおけるAIパーソナライゼーションと意思決定
SalesforceのAIパーソナライゼーション機能は、主にEinstein PersonalizationとMarketing Cloud Personalization(旧:Interaction Studio)によって提供されています。これらは、Webやアプリなどのデジタル体験におけるリアルタイムパーソナライゼーションと、AIによる最適化を重視した機能です。たとえば、Webサイト上でのコンテンツ出し分けや商品レコメンドなどに対応しています。利用できる機能やパッケージは、導入しているSalesforce製品やシステム構成によって異なります。
Salesforceマルチクラウド環境で運用している企業にとっては、Salesforce内のデータや業務フローとAI最適化を連携できる点が特徴です。特に重要な検討ポイントは、AIによる最適化をどこに反映したいか(Web・アプリ・メール・カスタマーサポート業務など)、そしてエンゲージメント施策の中で、配信タイミング・利用チャネル・オファー内容をどれだけ柔軟に最適化したいかです。
Salesforce Marketing Cloudの制約事項
Salesforce Marketing Cloud(従来版・次世代版ともに)は、マーケティング基盤をSalesforce中心で統一したい企業にとっては強力な選択肢です。一方で、専門家の支援なしにスピーディーな運用やシンプルな管理、頻繁な改善サイクルを求めるチームには、運用負荷が大きく感じられる場合があります。
Braze と Salesforceの比較で検討すべきポイントを以下に示します:
- セットアップ期間:導入や初期設定に時間がかかる場合がある:データ連携、権限設定、システム統合、社内ガバナンスなど、設定項目が多いため、実装完了までに時間を要するケースがあります。
- 学習コスト:日常運用チームにとって習得難易度が高い場合がある:ワークフローが複数の機能や製品、ビジネスユニットにまたがる場合、マーケターが自信を持って運用するには十分なトレーニングや支援が必要になることがあります。
- 専門家依存:専門知識を持つ担当者への依存が発生しやすい:導入・運用・変更管理において、Salesforce認定管理者、コンサルタント、SIer(システムインテグレーター)などの支援を活用する企業が多くあります。
- イテレーション速度:改善サイクルが遅くなることがある:施策変更のたびに管理者対応、外部パートナーへの依頼、複数チーム間の調整が必要な場合、テストと改善のスピードが落ちることがあります。
- モバイル対応:モバイル施策に追加調整が必要な場合がある:モバイルアプリ中心の施策では、利用しているSalesforce製品構成やシステム連携方法、さらにマーケティングチームとプロダクトチームの連携状況によって、実行しやすさが変わる場合があります。
- 製品統合リスク:複数製品を並行利用することで運用負荷が増える可能性がある:既存のレガシー版Marketing Cloudを利用しながら次世代製品を追加導入すると、複数環境を同時運用する必要が生じ、管理や運用が複雑になる場合があります。
Braze vs Salesforce 機能比較:詳細版
機能チェックリストだけを見ると、どのプラットフォームも似ているように見えることがあります。そのため、各プラットフォームが実際の業務において、リアルタイムパーソナライゼーション・モバイルエンゲージメント・ジャーニー設計・クロスチャネル配信をどのように支援できるかを比較することが重要です。現在CDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)を利用している場合は、それぞれのプラットフォームが顧客オーディエンスや行動イベントデータを、実際の配信施策やライブプログラムにどれだけリアルタイムに活用できるかを、特に注目してください。
機能 | Braze | Salesforce Marketing Cloud | 確認すべき質問 |
|---|---|---|---|
リアルタイムパーソナライゼーション | 顧客の行動とコンテキストに紐づいた強力なリアルタイム活用 | Salesforceスタックの構成によって形づくられるパーソナライゼーション機能 | メッセージが瞬時に行動に反応する必要があるか、それともスケジュール・セグメントターゲティングで十分か? |
モバイルエンゲージメント | プッシュとアプリ内をコアチャネルとするモバイルファースト設計 | 広いSalesforceツールとともに利用可能なモバイル機能 | モバイルが主要な成長チャネルか?プッシュとアプリ内に強く依存しているか? |
ジャーニーオーケストレーション | チャネルをまたいだ素早い繰り返しに最適化 | ワークフローが複数の製品・チームにまたがるほど複雑さが増すオーケストレーション | 誰がジャーニーを構築・維持するか?どのくらいの頻度で変更するか? |
クロスチャネルメッセージ | チャネルをまたいだつながった体験のために設計 | 複数チャネルをサポートするが、Marketing CloudはもともとESPとして構築 | チャネルをまたいでメッセージが重複・競合しないよう調整することはどれほど重要か? |
CDPとの連携 | 多くのデータツール・ソースとの統合で顧客コンテキストを活用 | SalesforceデータシステムへのConnect接続 | 顧客データは今どこにあるか?キャンペーンへの活用はどれほど容易か? |
マーケティングオートメーション | 行動とライフサイクルイベントに紐づく柔軟なオートメーション | Salesforceエコシステムの深いオプションを持つオートメーション | ライフサイクル行動・アカウントワークフロー、またはその両方をオートメーション化しているか? |
インテグレーション | モダンスタックと分析ツールへの統合 | Salesforceネイティブの統合とパートナーエコシステムに焦点 | 単一プラットフォームに標準化するか、スタック全体で複数ツールを接続するか? |
レポート&分析 | ライフサイクルチームに合わせたジャーニーとエンゲージメントのレポーティング | Salesforceエコシステムと組織要件に合わせたレポーティング | 「成功」の報告とは何か:エンゲージメント・売上・リテンション・CRM成果? |
管理・ガバナンス | プログラムが拡大しても重い管理オーバーヘッドなしに運用できるよう設計 | Salesforce標準環境でのチームをまたぐアクセス・承認・管理コントロールに最適化 | 専任の管理者はいるか?権限・承認の要件はどれほど厳格か? |
AI意思決定 | BrazeAI Decisioning Studio™がAI意思決定エージェントと強化学習でチャネル・メッセージ・オファー・タイミング・頻度を最適化 | Marketing Cloud Personalization(旧Interaction Studio)とEinstein Personalizationがデジタル体験向けのリアルタイムパーソナライゼーションとAI意思決定に対応 | どの選択肢をAIに最適化させたいか?どこでその判断を反映させたいか(モバイル・メール・Web・サービス・営業ワークフロー)? |
Braze以前に使っていたマーケティングオートメーションプラットフォームでは、プロダクト内のユーザー行動データをリアルタイムに連携し、それをきっかけにコミュニケーションをすることができませんでした。必要だったのは、単なる属性データとしてではなく、ユーザー行動をイベントデータとして自由に連携でき、さらにデータレイクへデータを送れるマーケティングプラットフォームでした。その結果、独自のレポーティングやさまざまなツールを構築できるようになり、マーケティングオートメーションを大きく進化させることができました。
Braze ユーザー
グロースオートメーションリード
Braze と Salesforce 価格比較:総所有コスト(TCO)
BrazeとSalesforceは、料金体系の考え方そのものが違うため、単純な価格比較はしにくいです。Salesforceはそれぞれのエディションの価格を公開していますが、BrazeはMAUやチャネル・AI利用状況、エディションの違いなど、得られる価値ベースの価格モデルを採用しています。
SalesforceはMarketing Cloudの複数の製品の定価を公開しており「エージェント型マーケティングで顧客関係を育み、商談成立を加速する」として、月額3,250ドル(組織単位)から提供。AI意思決定とWebのパーソナライゼーション機能のEinstein Personalizationは年額96,000ドルです。Brazeは定価を公表しておらず、各企業の要件に合わせて直接見積もりを提供しています。
価格要素 | Salesforce Marketing Cloud | Braze |
|---|---|---|
エントリー価格 | 製品・エディションによって公開定価が異なる。2026年1月時点で、マーケティング・営業・サービス・コマースを含むCRMスイートの最低価格はユーザー1人あたり月25ドルから。 | 定価を公表していない。プラットフォームエディション・MAU・チャネルとAI利用に紐づくFlexible Creditsに基づいてカスタム価格を設定。 |
価格モデル | 異なる利用枠と含まれる機能を持つ段階的エディション+ニーズに応じたアドオン。 | プラットフォームエディション(戦略の洗練度)・MAU(アクティブオーディエンス)・Flexible Credits(チャネル・メッセージ頻度・AI呼び出し)に基づく価値ベースの価格設定。 |
契約期間 | 契約によって異なる。Salesforceの価格ページでは年間請求として表示されることが多い。 | 実装・オンボーディング・トレーニング・サポートはセットアップとリソースモデルによって異なる。Brazeはチームメンバーを追加してもシートベースの料金を請求しない。 |
追加コスト | プランとリソースモデルによっては、実装・トレーニング・サポートのコストが加算される場合がある。 | 実装・オンボーディング・トレーニング・サポートはセットアップとリソースモデルによって異なる。Brazeはチームメンバーを追加してもシートベースの料金を請求しない。 |
総所有コスト(TCO)を決める主なポイント
TCO(総所有コスト)は、単なるライセンス料金だけではありません。実際には、「そのプラットフォームを長期間運用するために、どれだけお金と工数がかかるか」が重要です。主に、次のような要素が全体コストを左右します。
1.価格モデルとコストの増え方
プラットフォームによって、料金が増える基準が異なります。メッセージ配信数・顧客データ数・利用チャネル数・データ量など「使った量」に応じて増える場合もあれば、上位プランや追加オプションによって増える場合もあります。特に、「実際にアクティブな顧客数」で料金が決まるのか、「保有している顧客データ全体数」で決まるのかを確認することが重要です。
2.導入とシステム連携にかかる工数
顧客データの接続、ID統合、チャネル設定、権限管理などを整備するためのコストです。外部パートナーやSIerへの依存が大きい場合、導入コストも高額になるケースがあります。
3.運用・管理の負荷
日常的な運用にどれだけ人手が必要かを確認する必要があります。専門管理者が必要だったり、頻繁に外部サポートへ依頼する必要がある場合は、継続的な運用コストが増えます。
4.施策の立ち上げ・改善スピード
改善を素早く回せないこと自体がコストになります。変更のたびに申請・承認・専門担当者の作業が必要だと、顧客行動やビジネスの変化への対応が遅れてしまいます。
5.トレーニングと教育のしやすさ
使いやすいプラットフォームほど、新メンバーの立ち上がりが早くなり、チーム全体へ運用ノウハウやベストプラクティスを広げやすくなります。
6.事業拡大による複雑化
チャネル数、ブランド数、地域、事業部門が増えるほど運用は複雑になります。また、ガバナンス強化によって管理コストも増えます。成長した時にどれくらいコストが増えるのかを予測しやすいかも重要なポイントです。
ユースケース別シナリオ:どのビジネスにどのプラットフォームが合うか
Brazeか、Salesforce Marketing Cloudのどちらを選ぶか?最も素早く判断をするには、自社で最も重要なユースケースを明確にし、その用途に強いプラットフォームを逆算して選ぶのが効果的です。顧客との接点がどこにあるのか、顧客の行動にどれだけリアルタイムで反応する必要があるのか、そしてマーケティングを既存のSalesforceマルチクラウド環境と、どれほど密接に連携させる必要があるのかを考えることが重要です。
Brazeを選ぶべき場合:
- リアルタイムパーソナライゼーションが優先事項で、ライブの行動に反応するジャーニーが必要な場合。
- 製品体験においてモバイルエンゲージメントが中心であり、プッシュとアプリ内メッセージが大きな役割を担っている場合。
- 重い日常的な管理負荷なしにクロスチャネルメッセージを調整したい場合。
- チームが専門家サポートなしに頻繁に立ち上げ・テスト・反復したい場合。
- データが複数のツールに分散しており、CDPがスタックの一部である場合を含め、ジャーニーオーケストレーションのためにデータを活用する方法の柔軟性が必要な場合。
Brazeを主にクロスチャネルの顧客エンゲージメントに使用していますが、リアルタイムパーソナライゼーションが特に優れていると感じます。顧客が商品カテゴリを閲覧したりカートを放棄したりといった特定のアクションを取った瞬間に即座にリーチできます。シームレスなクロスチャネルオーケストレーションにより、顧客がどのデバイスやチャネルを使っても一貫した体験を得られます。強力なAIツールもエフォートの最適化に非常に役立っています。
Braze ユーザー
Salesforceを選ぶべき場合:
- CRM統合がマーケティング・営業・アカウントワークフローの中心にある場合。
- 複数のチームとステークホルダーをまたいだ構造化されたガバナンスと権限管理が必要な場合。
- Salesforceデータとプロセスを中心にツールとレポーティングを統合することが優先事項の場合。
両方を併用する選択肢もある!
はい、BrazeとSalesforceを同時に使用できます。一般的なセットアップとして、アカウント管理と営業ワークフローにはSalesforce CRMを使用しながら、顧客の行動に基づいたクロスチャネルメッセージとジャーニーオーケストレーションをBrazeで実行するというものがあります。
Salesforceが営業・アカウント活動のシステムオブレコードとして機能し、Brazeがリアルタイムシグナルと合わせてそのデータをモバイルや他のチャネルでのパーソナライズされた体験に活用するという形です。
このアプローチを検討している場合、データフロー・IDマッチング・同意と設定の管理、そして両プラットフォームにわたる継続的なガバナンスの所有者が主な計画ポイントになります。
実装・サポート・学習のしやすさ
実際の導入フェーズでは、プラットフォームの違いがより明確に表れます。単に機能を比較することと、実際にチームがデータを連携し、クロスチャネル配信を開始し、継続的にジャーニーを改善・運用できるかは別問題です。そのため、どのようなサポートを受けられるのか、またそれをどれだけ利用しやすいのかを事前に把握しておくことが重要です。
Brazeは比較的セルフサービス型のプラットフォームです。Braze Academyによる学習コンテンツや、レスポンスの早いサポートチームを提供しており、社内チームがスピーディーに構築・改善を進めやすい環境が整っています。マーケターや運用担当者が自ら学びながら施策をスケールしやすく、トラブルシューティングを支える体制も用意されています。
一方、Salesforce Marketing Cloudは、Salesforce認定コンサルタントやSIer(システムインテグレーター)の支援が必要になるケースがあります。習得難易度は比較的高いと言われており、サポート品質も契約プランや利用パートナーによって変わることがあります。特に、社内のSalesforce管理者や外部パートナーなど、専門知識を持つ体制がある企業で効果を発揮しやすい傾向があります。
評価時には、日常的なサポート体制まで確認することをおすすめします。たとえば、問い合わせへの回答速度、問題発生時のエスカレーション方法、継続的なトラブル対応でパートナーがどこまで支援してくれるのか、といった点を事前に確認しておくことが重要です。
顧客の評価と市場でのポジション
G2は、企業向けソフトウェアを比較・評価できるレビューサイトです。実際の利用者がレビューや評価を投稿しており、導入を検討している企業が製品比較に活用しています。G2の比較ページでは、「推奨度」の質問(1〜10点評価)から算出された総合評価が1〜5の星評価で表示されます。また、使いやすさ・セットアップのしやすさ・サポート品質などの指標について0〜10スケールの平均スコアも表示されます。
以下は、2026年1月時点でG2が表示するBrazeとSalesforce Marketing Cloudのヘッドライン評価の比較です:
評価項目 | 内容 | Brazeスコア | Salesforce Marketing Cloudスコア |
|---|---|---|---|
比較サイトでの評価 | 比較ページに表示される総合星評価 | 4.5/5 | 4.0/5 |
要件への適合度 | 製品が評価者のニーズをどれだけ満たしているか | 8.5 | 8.2 |
使いやすさ | エンドユーザーの日常的な使用感 | 8.3 | 7.6 |
セットアップのしやすさ | 立ち上げに感じられる工数 | 7.6 | 7.3 |
管理のしやすさ | 継続的な管理・設定の工数 | 8.5 | 7.8 |
サポート品質 | 評価者が報告するサポート体験 | 8.5 | 7.7 |
ビジネスパートナーとしての信頼度 | ビジネス関係の体験 | 8.9 | 8.0 |
製品の方向性(肯定的意見の割合) | ロードマップと方向性への好意的な評価 | 9.2 | 7.5 |
スコア以外の観点でも、チームはそれぞれ異なる理由でこれらのプラットフォームを候補として選定します。Brazeはリアルタイムパーソナライゼーションとモバイルエンゲージメント、例えばメッセージが顧客の行動に素早く反応する必要な場面が多いと、よく選ばれる傾向があります。Salesforce Marketing CloudはCRM連携ワークフローとSalesforceマルチクラウドエコシステムでの標準、つまりSalesforceスタック全体での統一が重要な要件の場合、よく選定されます。
Braze と Salesforceを選ぶ際の重要なポイント
BrazeとSalesforce Marketing Cloudのどちらを選ぶべきかは、最終的には「自社がどのように顧客エンゲージメントを運用したいか」によって決まります。行動にどれだけクイックに反応する必要があるか、アプリやモバイルでのエンゲージメントがどれほど重要か、そしてマーケティング業務をSalesforceマルチクラウドスタックのどの位置に置く必要があるか、などです。
BrazeかSalesforceか:社内で確認すべき質問
確認する質問 | すべきこと | ポイント |
|---|---|---|
どの顧客接点が最も重要か? | 収益やリテンションを生む5〜10の重要な瞬間(初回体験・リピート購入・解約リスク・アップグレード・更新)をリストアップする。 | それらの瞬間が行動ドリブンかつ時間的な要素が重要であれば、Brazeが多く選ばれる。CRMワークフロードリブンであれば、Salesforce Marketing Cloudが選ばれる。 |
リアルタイムで対応が必要なことは何か? | 本当に即時対応が必要な瞬間と、スケジュールターゲティングで十分な瞬間を区別する。 | リアルタイムへの強い要求はBrazeで対応することが多い。 |
モバイルファーストの戦略になっているか? | 成果を生むチャネルを書き出し、重要度でランク付けする。 | プッシュ・アプリ内・その他のモバイルチャネルが中心であればBrazeで対応することが多い。 |
顧客データはどこにあるか? | SoR/システムオブレコード(プロダクトイベント・ウェブ・請求・サポート・CRM)とデータの流れをマッピングする。 | Salesforceの標準化されたデータパスはSalesforce Marketing Cloudで対応することが多い。混在スタックはBrazeの柔軟性に対応することが多い。 |
立ち上げ後は誰がプラットフォームを担当するか? | 日常的な担当者と変更の進め方(社内 vs パートナー)を明確にする。 | 社内ライフサイクルチームはBrazeで対応することが多い。パートナー主導の運用モデルはどちらの場合もある。 |
ジャーニーをどのくらいの頻度で変更するか? | テスト・改善・新フローのリリース頻度を見積もる。 | 頻度が高ければBrazeでの対応が多い。ガバナンス重視のゆっくりした変更サイクルはSalesforce Marketing Cloudで対応することが多い。 |
ライセンス費用以外の12ヶ月コストはどう見ているか? | プラットフォーム・人材(管理工数)・パートナー(サービス費用)の3つに予算を割り当てる。 | 「最安ライセンス」が選ばれることはめったにない。運用負荷が低いプラットフォームが多くの場合、選択される。 |
Salesforce Marketing CloudとBrazeのどちらを選択するかは、ビジネスニーズ・既存のテックスタック・チームが日常的に顧客エンゲージメントをどう運用するかによって異なります。
Salesforce Marketing Cloudは、Salesforceマルチクラウドエコシステムを標準にしつつ、Salesforce CRMワークフローと緊密に連携したマーケティングオートメーションを望む組織によく選ばれます。リソース・パートナーサポート・ガバナンスモデルが整っていれば、複雑なマルチチャネルプログラムをサポートできます。
Brazeはアプリやモバイルでのエンゲージメントとリアルタイムパーソナライゼーションを優先するチームによく選ばれます。アクションを起点としたコミュニケーションや素早い実験、改善が重要で、チャネルをまたいでスピーディーに動き、顧客コンテキストの変化に素早く対応したいデジタルネイティブブランドに響きます。
どちらのプラットフォームを選ぶ場合でも、単純な「機能比較」だけで判断するべきではありません。単一機能よりもデータの準備状況・インテグレーション・運用モデル・総所有コストが価値実現までの時間を左右するケースの方が多いです。これらが明確であれば、どちらのプラットフォームも強力な顧客エンゲージメント戦略を支えられます。
よくあるご質問(FAQ)
BrazeとSalesforce Marketing Cloudの主な違いは何ですか?
BrazeとSalesforce Marketing Cloudの主な違いはフォーカスする領域になります。Brazeはリアルタイムの顧客エンゲージメントとモバイルファーストのために設計されており、アクショントリガーのコミュニケーションを素早く実現できます。一方、Salesforce Marketing CloudはSalesforce CRMと広いマルチクラウドエコシステムと緊密に連携したマーケティングオートメーションを促進するために構築されており、構造化されたワークフローとガバナンスを重視しています。
モバイルエンゲージメントでは、BrazeとSalesforceのどちらが優れていますか?
プッシュ通知やアプリ内メッセージが顧客体験の中核を担う場合、Brazeがモバイルエンゲージメントで選定されるケースが多いです。Salesforce Marketing Cloudもモバイルプログラムをサポートしていますが、多くのチームはCRM連携ワークフローやマルチクラウドの整合性を主な評価軸としており、モバイルファーストの実行が主な目的ではありません。
BrazeとSalesforceの価格はどう違いますか?
BrazeとSalesforceは料金体系の考え方が違うため、単純に価格だけを比較しても正確ではありません。Salesforceは、Marketing Cloudの各エディションごとに価格を公開しており、機能単位で料金が決まっています。一方Brazeは、利用するプラットフォーム機能、MAU(月間アクティブユーザー数)、配信チャネル数、AI機能の利用量などに応じて価格が決まる、「利用価値ベース」の料金モデルを採用しています。そのため、正しく比較するには、実際の利用ユーザー数、利用するチャネル、メッセージ配信頻度、導入・運用サポート範囲など、前提条件を揃えた上で比較することが重要です。
BrazeとSalesforceを同時に使用できますか?
はい、BrazeとSalesforceは一緒に利用できます。実際、多くの企業では、Salesforce CRM = 顧客管理や営業活動の管理、Braze = リアルタイムな顧客コミュニケーションやクロスチャネル配信、という役割分担で運用しています。たとえば、Salesforceで管理している顧客データをBrazeに連携し、メール、プッシュ通知、アプリ内メッセージ、SMSなどを、顧客の行動に合わせてリアルタイムに配信する形です。どこでデータを管理し、どちらが配信を担うかは、企業ごとのシステム設計や運用方針によって決まります。
リアルタイムパーソナライゼーションにはBrazeとSalesforceのどちらが優れていますか?
Brazeは、顧客の行動に合わせてリアルタイムにメッセージを出し分けたい企業から高く評価されています。たとえば、商品を閲覧した、カートに入れた、アプリを開いた、離脱した、再訪問したといった行動に対して、すぐに最適なメッセージや施策を実行できます。一方、Salesforce Marketing Cloudもパーソナライズ配信には対応しています。ただし、「どれくらいリアルタイムに動けるか」は、Salesforce全体のシステム構成、データ連携方法、利用している製品によって大きく変わります。そのため、スピード感のあるリアルタイム顧客体験を重視する場合は、Brazeが選ばれるケースが多くあります。
中小企業と大企業ではどちらが適していますか?
小規模チームの場合、違いが出やすいのは「運用に必要な人や体制」です。Brazeは、マーケター自身が比較的自由に操作・改善しやすく、変更のたびに専門管理者へ依頼しなくても素早く施策を回せるため、少人数チームでも運用しやすいと言われています。一方、Salesforce Marketing Cloudは、導入方法や運用規模によっては、Salesforceの専門知識を持つ担当者、外部パートナー、専任管理者が必要になるケースがあります。大企業では、BrazeもSalesforce Marketing Cloudもどちらも大規模運用に対応可能です。ただし、違いは「何を重視するか」にあります。Salesforce Marketing Cloudが適切なケースはSalesforce CRMを中心に全社システムを統合したい、複数クラウドや部門をまたいで運用したい、ガバナンスや統制を重視したいなどです。一方、Brazeが適切なケースは顧客行動にリアルタイムで反応したい、モバイル体験を強化したい、メール・アプリ・SMSなど複数チャネルを横断したい、ライフサイクル施策を高速で改善したいなどで、特に、「素早く試して改善するマーケティング」を重視する企業では、Brazeが選ばれることが多いです。
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