Published on 2025年10月07日/Last edited on 2025年10月07日/8 min read
毎月、Brazeでは、Braze Bonfireコミュニティのメンバーによる素晴らしい功績を称え、1名の個人を「今月のマーケター」として選出しています。 仲間のマーケターへのサポート提供や、革新的なアイデアや戦略の共有など、さまざまな形で、これらの個人の方々は、所属企業やユーザー、顧客エンゲージメント全体に多大な貢献をされています。
今月は、 Aeroflow Health の Brian Munnさんにスポットライトを当てます。高パフォーマンスなライフサイクルマーケティングプログラムを率いる経験豊富なリーダーである Brianさんは、これまでに 3 つの異なる企業で Braze への移行を成功させ、2022 年には Braze の Marketing MVP Torchie Award を受賞しました。現在は、革新的なヘルスケア企業 Aeroflow Health でシニアマーケティングオートメーションマネージャーとして活躍。患者の健康成果を高め、ケアギャップを解消し、すべての人が本来受けるべきケアを受けられるよう尽力しています。
Brianさんの仕事に対する情熱、今後取り組みたいキャンペーン、そして Braze がどのようにキャンペーンとキャリアを加速させるかについてお話を伺いました。さっそく見ていきましょう。
私は心から「ビルダー」だと思っています。新しいオートメーションやフローを構築したり、アイデアを形にする方法を見つけたり、オーディエンスとつながり価値を提供する新しい手段を開拓したり、日常生活では見えないけれども私たちが毎日製品とやりとりする仕組みを支えるデジタルインフラをスケールさせる方法を考えることが大好きなんです。今でもそのすべての要素に夢中で取り組んでいます。
ただ、それ以上に楽しんでいることがあります。チームをつくる、ということです。
自分一人では限界になることも、素晴らしいチームなら大きな山を動かし、計り知れないインパクトを生み出せます。これまでに新しいマーケターや仲間をメンターとしてサポートし、Brazeを体感してもらい、彼らのクリエイティビティを解き放つ新しい方法を一緒に発見できたことをとても嬉しく思っています。
ずっと温めてきたアイデアを、ついに形にできた瞬間に立ち会えるのは何より素晴らしいことです。最終的に、誰かが学び、成長していく姿に触れることは、私自身もそうあり続けたいと思わせられる大きな原動力になっています。
私にとって、これで3社目のBraze移行経験になります。その中で得られた学びや優先すべきことのロードマップのようなものがあります。
まず、自社のビジネスモデルと、オーディエンスベースのライフサイクルフローを理解しましょう。どのフローや指標がオーディエンスにとって意味を持つのかを明確にします。すべては繋がっていて、Brazeで構築するものを強化していきます。
最適化の可能性は無限にありますが、一度にすべてを構築する時間はありません。だからこそ、インパクトを優先する姿勢が必要です。
ひとつの最適化をリリースすると、その後の優先順位付けをより体系的に行えます。たとえばあるテストが予想以上の効果を生んだ場合、それをさらに広げ、他のチャネルやプロダクトにも展開します。逆に効果が見られなかった場合は、エンゲージメント指標を掘り下げて分析し、示してるものを見極め、次回以降のテストにどう反映させるかを考えます。
現在の役割のおもしろい所は、複数の事業部門にまたがっていることです。それぞれに異なる主要指標とゴールがあります。ある事業部は、新しい製品カテゴリの立ち上げに注力し、別の事業部は、オートメーションに集中しています。
どこに時間を使うべきか、次に何をつくるべきかは常に不確かですが、その曖昧さを受け入れることも大切です。結局のところ、目の前のあらゆる機会を見渡し、これまでの学びをもとに全体像を描き出し、インパクトを道しるべに進む方向を決めていくのです。
私のキャリアは、Brazeを活用して顧客体験を変革し、高いパフォーマンスを発揮するマーケティングチームを育ててきた経験と密に結びついています。
Brazeとの出会いは、シカゴのスタートアップでメールプラットフォームの移行を主導していた時です。30社の候補の中から、すべての要件を満たしたBrazeを選びました。それ以来、Brazeは優れたプラットフォームとして、素晴らしいパートナーです。Brazeが新しいチャネルや機能を拡張するのに合わせて、メールでの最適化をモバイルプッシュ、アプリ内メッセージ、コンテンツカードへと広げました。さらに進んで、Brazeカタログ、コネクテッドコンテンツ、Webhookを活用し、システム同士をつなげてあらゆるアイデアを実現してきました。
メールからマルチチャネルへ、キャンペーンからシステムレベルの統合へ――その進化が私のキャリアを形作りました。業界を越えて、ライフサイクルプログラムを構築する経験を与え、そして現在のAeroflow Healthでの役割へとつながりました。顧客エンゲージメントプラットフォームでメールキャンペーンの構築から始まったキャリアが、今ではBrazeの進化するシステムによって、この業界に変革とイノベーションをもたらす仕事に発展しています。
Brazeでの経験を通じて、私は企業の成長を牽引し、意味のある顧客体験を生み出してきました。そして同時に、マーケティングオートメーション分野で成功し、やりがいのあるキャリアを築くことができたのです。
BrazeAIに本格的に取り組むことがとても楽しみです。これまでパーソナライズで行ってきた最適化をさらに大きくし、1:1のパーソナライズ体験を実現することに挑戦しています。この機能は、マーケティングや消費者体験のあり方を根本から変える、とてもエキサイティングなユースケースを生み出すでしょう。
私たちはマーケティングチーム、プロダクトチーム、エンジニアリングチームを横断し、Brazeを最大限に活かして最適化のインパクトを指数関数的に拡大していきます。
具体的には、プロダクト体験の中で行き詰まって助けを必要としているユーザーを、より迅速に特定し対応する方法や、新機能・新しいプロダクト体験の構築などをテストする予定です。これらはすべてBrazeの中で実現し、BrazeAIとWebhook、キー・バリュー・ペアを組み合わせ、システム間のやりとりを可能にします。
Brazeの本当の価値は、マーケティングとプロダクト体験をシームレスに融合させられるところにあると思います。たとえば、ユーザーのオンボーディング体験を把握し、見直しやテスト、改善を行うためにBrazeを活用し、大きな成果につなげることができました。
私たちのサイトのオンボーディングフローは、お客様の条件によってはかなり複雑化します。以前は、この複雑なフローに対するコミュニケーションは全員一律でした。そこでBrazeのSDK連携とSnowflakeとのデータ共有を利用し、どこでユーザーがつまずいているのかを把握しました。
Brazeキャンバスを活用し、ユーザーが取った行動と、まだ取っていない行動に基づいてリアルタイムで分岐する、新しいライフサイクルフローを構築できました。コミュニケーションの間にまったくフローに入らなかったユーザーには、カートに入れた後に注文を完了せずに離脱したユーザーとは異なるメッセージを送ることができます。
最初のテストでは、正しい方向性に進んでいるかを確認するために件名を変えることから始めました。件名を変えるだけで、サイト訪問が27%増加し、注文コンバージョン率も2.2%向上。さらに、このテストを通じて各オーディエンスフローを分析し、追加の機会を発見できたのです。次のフェーズでは、それぞれのオーディエンスシナリオに最適な体験を構築・最適化していきます。それは単にマーケティングチャネルでのパーソナライズにとどまらず、プロダクト全体にわたる体験へと拡張されていきます。
顧客エンゲージメントの未来を一緒に築きませんか?Braze Bonfireコミュニティでは、専門家たちとつながり、アイデアを共有し、キャリアを加速させる仲間を募集しています。あなたもこのコラボレーションに参加して、一緒に新しい価値を創り出しましょう。
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