公開 2025年11月12日/更新 2025年11月12日/11 分で確認


今日のマーケターにとって、変化のスピードは目まぐるしいものです。毎日のように新しいAIのブレイクスルーやAIスタートアップが急成長を遂げています。その一方で、リーダーたちはチームに対し、AIへの投資価値を実証し、それを活用して業務を変革・拡張・強化することを求めています。マーケターは、AIを導入して時代の先を行きながら、増え続けるタスクにも対応しなければならないという、大きなプレッシャーの中にいます。
すべてのマーケターが最先端を走り続けたいと思う一方で、AIの価値をまだ十分に引き出せていない兆しも見られます。多くのマーケターは、データからより深いコンテキストを引き出し、複数のレイヤーでインテリジェンスを適用した業務の効率化、より賢明な意思決定、顧客とのやり取りをスケール可能なOne to Oneの体験に変換できるAIソリューションを求めています。
これは大きなチャンスである一方、どこか圧倒されることもあるでしょう。AIを取り入れるマーケターにとって重要なのは、「マーケター体験」と「消費者体験」の2つの側面です。マーケターにとってAIは、戦略的なレバレッジを高め、意思決定をよりシャープにし、これまでにない効率性を実現して、業務そのものを根本から変える力を持っています。 一方、消費者は、AIによりカスタマージャーニー全体を通じた真のOne to Oneのパーソナライゼーションが可能になり、より関連性が高く、共感を呼び、印象的な体験を得られます。
Brazeは、こうしたビジョンの実現を支援するために組み合わせ可能なインテリジェンス(Composable Intelligence)という理念に基づいた「 BrazeAIᵀᴹ の新機能アップデート」を発表しました。これにより、マーケターはBrazeプラットフォーム上のあらゆるレイヤーでAIエージェントを組み合わせ、より迅速で生産的な業務と、より深く関連性のある顧客体験を創出できます。

今年初め、Brazeは OfferFit をBraze組織に迎え入れました。これにより、5年間にわたって世界有数の大企業における大規模なパーソナライゼーションを実現し、ビジネス価値をもたらしてきた強力でカスタマイズ可能な意思決定エンジンによって、当社の機能が強化されました。そして今回、BrazeAI Decisioning Studio™(一般提供開始) を発表できることを嬉しく思います。これにより、エージェント型の意思決定機能とリアルタイムのクロスチャネルな顧客エンゲージメントプラットフォームとの統合が強化され、真の大規模パーソナライゼーションが実現します。
BrazeAI Decisioning Studio™ を活用することで、マーケターは豊富なファーストパーティデータを活用し、個々の顧客に最適なチャネル、メッセージ、オファー、配信タイミング、頻度などを決定できます。BrazeAI™ の意思決定エージェントは、機械学習の強力な手法である強化学習を活用し、顧客の行動に基づいて自律的に実験と最適化を繰り返します。これにより、カスタムデータや業界特有のデータセットなど、利用可能なデータを最大限に活用しながら、コミュニケーションのあらゆる要素をパーソナライズします。
これらのエージェントは、コンバージョン、購入、エンゲージメントといったポジティブな行動を「報酬」として、購読解除などのネガティブな行動を「ペナルティ」として学習します。 その結果、時間の経過とともに、報酬を最大化し、ペナルティを最小化するパターンを特定しながら、利益やライフタイムバリューといった最も重要なKPIを最適化していきます。
マーケターはこの BrazeAI Decisioning Studio™ を活用して、自社の成長に最も重要なユースケースに対応できます。たとえば:
さらに、プラットフォーム上でユースケースを直接確認し、エージェントによる意思決定のインサイトや、キャンペーンが重要指標に与える影響を可視化することも可能です。また、Brazeプラットフォームに完全に統合されているだけでなく、マーケティングスタック内の独立したプロダクトとしても価値を提供できます。
※実装サービスとサポートは英語でのみのご提供となります。
BrazeAI Decisioning Studio™ は、すでに世界中のブランドで大規模なパーソナライゼーションを実現するのに役立っています。Kayo Sports の収益担当マネージングディレクターである Anthony O’Byrne 氏 は次のように述べています。
「Braze は、潜在的なアクション数を300から120万にまで拡大することで、顧客との1対1の関係を飛躍的に向上させました。」

また、BrazeAI Agent Console™(現在ベータ版) の提供開始を発表できることを嬉しく思います。 この新機能により、マーケターはBrazeプラットフォーム全体でエージェントを作成・設定・展開できるようになります。エージェント型AIを活用することで、複雑なタスクをシームレスで自動化されたワークフローへと変換し、生産性を飛躍的に高め、新たな可能性を広げることができます。
ブランドは、Brazeキャンバス(コード不要のジャーニービルダー)や Brazeカタログといった既存のBraze機能内で動作するエージェントを構築し、幅広いなユースケースをサポートし、カスタムタスク処理できます。リードスコアリング、ローカリゼーション、プロファイルの充実化から、最適なコンテンツ選定、インテリジェントな顧客インサイトの発見、大規模なジャーニーのパーソナライゼーションまで、シンプルなものから高度なものまで幅広いワークフローを自動化できます。
たとえば、アメリカのブランドが中米市場への拡大を目指す場合、カスタムエージェントを設定して、製品カタログ全体を詳細な説明文付きでスペイン語に短時間で翻訳し、新市場向けに即座に展開可能です。その後、BrazeAI Content Optimizer Agent™ を活用して、プロモーションキャンペーン用の複数のコンテンツバリエーションを自動生成し、エンゲージメント率を最大化するよう最適化できます。さらに、顧客が購入後にレビューを残した際には、そのレビューの感情分析に基づいて、フォローアップメッセージや次のジャーニーを自動でキュレーションすることもできます。
南アフリカのフードデリバリー&食料品配送サービス Mr. DのCRM責任者、Annalize van Deijl氏 は、ベータ版プログラムでContent Optimizer Agentを活用した体験について次のように語っています。
「幅広いコンテンツを同時にテストできるため、学習サイクルが短縮され、生産能力が拡大し、チーム全体がハイレベルな戦略に集中できるようになりました。」

AIはマーケターの働き方を根本から変えようとしています。チームがより速く動き、生産性を高め、よりスマートな意思決定を支援することで、マーケティングの新時代を切り開いているのです。
こうした新たなチャンスを最大限に活かすため、Brazeは現在開発中の BrazeAI Operator™(2025年第3四半期ベータ版リリース予定) を発表します。
このAIエージェントは、マーケターがBraze上でシンプルな会話型プロンプトを使いながら、より効率的に高品質な成果を生み出せるよう設計されています。BrazeAI Operator™ は、直感的なプロンプトベースのインターフェイスと、顧客エンゲージメントに関する深い理解を兼ね備えています。ブランドに沿ったコンテンツ作成から、パーソナライズされたメッセージ配信、そして重要なインサイトの可視化まで、Operatorはまるでコピーライター、データアナリスト、開発者が一体となったチームがいるような体験です。より短時間で、より多くの成果を上げられるようサポートします。
BrazeAI Operator™ を活用することで、マーケターは「より多く働く」のではなく「よりスマートに働く」ことが可能になります。AIを活用して生産性を向上させ、ミスを減らし、より戦略的な業務に集中するための時間を生み出すのです。初期版のBrazeAI Operator™は10月下旬にベータ版として提供開始予定で、冬にかけてさらなる機能拡張が予定されています。
これらの新たな進化によって、Brazeはマーケター体験そのものと、ブランドがどのように顧客体験の関連性を高め、影響を与えるかを根本から再定義します。
マーケターにとっては、新たなAIエージェントの導入で、より生産的で、効果的で、クリエイティブかつ戦略的な働き方が可能にーーーそしてブランドは、One to Oneパーソナライゼーションを大規模に実現する可能性を拡大しています。
これらのアップデートは、マーケターが日々のキャンペーン実行から一歩先へ進み、自律的な顧客エンゲージメントシステムの戦略的指揮者に進化するための礎となります。その結果、AIを通じて新たな顧客価値、ビジネス成長、そして大きなインパクトを実現できるのです。
さらに詳しく知りたい方は、BrazeAI™ 製品ページをご覧ください。
将来の見通しに関する記述について本ブログ記事には、1995年米国私募証券訴訟改革法の「セーフハーバー」条項の意味における「将来の見通しに関する記述」が含まれています。これには、Brazeおよびその製品・プログラム(BrazeAI™ ツールや製品を含むがこれらに限定されない)の開発スケジュール、性能、利点などに関する記述が含まれます。 これらの将来の見通しに関する記述は、Brazeの現時点での仮定・期待・信念に基づいており、実際の結果・業績・成果が、これらの記述で示唆または明示された将来のものと大きく異なる可能性のある、重大なリスクや不確実性、状況の変化の影響を受ける場合があります。 Brazeの業績に影響を及ぼす可能性のある要因の詳細については、2025年7月31日に終了した会計四半期に関するBrazeのForm 10-Q四半期報告書(2025年9月5日に米国証券取引委員会に提出)およびその他の公開書類をご参照ください。 本記事に含まれる将来の見通しに関する記述は、本記事の発行日時点におけるBrazeの見解を示すものであり、Brazeは、法的に義務付けられる場合を除き、これらの記述を更新する義務を負わず、その意図もありません。
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