City × City Japan セッションレポート - Brazeで実現する次世代リテール体験 - スマートロッカーやモバイルアプリと組み合わせた顧客体験設計

Published on 2023年8月08日/Last edited on 2023年9月01日/5 min read

City × City Japan セッションレポート - Brazeで実現する次世代リテール体験 - スマートロッカーやモバイルアプリと組み合わせた顧客体験設計
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Team Braze

2023年7月12日、Braze主催、日本最大級のマーケティングイベントであるCity × City Japanが開催されました。猛暑のなか、多くの方に来場いただき、基調講演からユーザーセッション、パートナーセッションと幅広い内容をお届けしました。

こちらのレポートでは、「Brazeで実現する次世代リテール体験 - スマートロッカーやモバイルアプリと組み合わせた顧客体験設計」というテーマで、Braze株式会社グロースエンジニアの吉永と伴田より講演した内容をご紹介します。

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Braze株式会社 グロースエンジニア 吉永敦

BOPISとは?注目する理由

まずは吉永より、次世代のリテール体験に焦点を当て、特にBOPIS(バイオンラインピックアップインストア)と呼ばれる、オンラインでの購入後に店舗で受け取るサービスについて説明しました。BOPISは将来的に巨大な市場を形成するとされ、アメリカでは既に半数以上の大手小売業者が提供しています。また、自宅への再配達や配達料の節約、環境への配慮など、BOPISには多くの利点があることを述べました。

また、BOPISの導入によって店舗への来店促進や顧客体験の向上が期待されることをデータで示したうえで、さらに、将来的には大型スマートロッカーや物流拠点の重要性が高まり、リテール業界において大ロッカー時代が訪れるとも述べられています。

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そのあと、Brazeを活用してBOPISを実現する方法やそのメリットについての説明からデモに移りました。

デモでは、ECで商品を購入し、店舗で受け取る一連の流れをBrazeを活用して実現する方法を紹介しました。具体的には、ECから商品が購入されたタイミングで、購入通知を店舗に送り、店舗の従業員が商品をロッカーに収納し、顧客にプッシュ通知が送られて受け取り手続きを行う様子が示されました。このようなデジタルとフィジカル・リアルの連携によって、次世代の店舗体験が実現可能であることを説明。

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Brazeは、データの受け渡しやアクションの起動をスムーズに行うツールとして活用され、顧客体験の向上に寄与することが可能なツールであると強調しました。

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Braze Event App でBrazeで実現している顧客体験

続いて、City × City Japanのイベントで、来場者のみなさまにイベントアプリをダウンロードして使っていただきましたが、その裏側はどうなっていたのか、吉永は説明を続けました。

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1、メリットを訴求して、位置情報許諾の促進

位置情報の許諾のメリットを訴求し、 Pushの許諾・メールのオプトインにも利用。

2、ワクワク感を維持するようなコミュニケーション

実際にイベントでは、1週間前、2日前とプッシュ通知を送信。プッシュと一緒に「このアンケートに答えてみませんか」みたいなワクワク感を維持するコミュニケーションも実施

3. チケットやWiFi情報などのお知らせ

右上のお知らせアイコンを開くと、入場用のQRコードが表示される。またWiFiなど必要な情報をお知らせとして掲載

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4. 位置情報に基づいたウェルカムメッセージ

5、アンケートに基づいたパーソナライズメディア

アプリを通じてアンケートやセッション情報を収集し、ファーストパーティーデータを活用して個別のメッセージを送信。リテールメディアとしての活用例としてご紹介。

6. Tangerineというビーコンを使用して特定の位置でのみ反応するクーポンを作成

主に展示会場でのスタンプラリーで使用し、デジタルとリアルの体験を結びつける方法を紹介。

これらの機能を用いて、BOPISのデジタルとリアルの接点をBrazeを通じて強化し、顧客エクスペリエンスを向上させることができると吉永は締めくくりました。

Brazeで実現するマルチチャネルシナリオの構築方法

最後に、伴田より、Brazeのマルチチャネルシナリオの構築方法についてデモを交えながらご紹介させていただきました。

画面にはシナリオ構築のためのパーツコンポーネントが表示され、プッシュ通知、ポップアップメッセージ、特別なコンテンツなどを柔軟に組み合わせてシナリオを作成することができることが示されています。シナリオの設定では、アクションベースやスケジュールベースの配信設定が行え、ターゲットのセグメントも簡単に作成できることを強調しました。

また、ジオロケーションを活用したリアルタイムのコミュニケーションについても説明し、ユーザーが特定の場所に入った際に即座にメッセージを送信することができることが示されています。

Brazeの操作性やリアルタイム性に焦点が当てられ、10分程度で設定が完了し、マーケターが自由な発想で施策を展開できる点を強調してデモを終えました。

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Braze株式会社 グロースエンジニア 伴田 有香

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