公開 2025年7月17日/更新 2025年7月17日/6 分で確認
毎月、Brazeでは、Braze Bonfireコミュニティのメンバーによる素晴らしい功績を称え、1名の個人を「今月のマーケター」として選出しています。 仲間のマーケターへのサポート提供や、革新的なアイデアや戦略の共有など、さまざまな形で、これらの個人の方々は、所属企業やユーザー、顧客エンゲージメント全体に多大な貢献をされています。
今月ご紹介するのは、Picklebetのエンゲージメント部門を率いるElliott Bellさん。2020年にオーストラリアで設立されたPicklebetは、レース・スポーツ・eスポーツを対象としたベッティングエンターテインメント企業で、次世代の顧客に向けた新しいベッティング&エンタメ体験の提供を目指しています。
今回はElliottさんに、Brazeの活用方法、Picklebetのカスタマー戦略、そして今年注力している取り組みについてお話を伺いました。 さっそく見ていきましょう。
私はCRMやカスタマーエンゲージメントの分野で7年以上の経験があり、主にスポーツ、エンタメ、ベッティング分野のモバイルファーストな企業でキャリアを積んできました。現在は、オーストラリアに拠点を置く急成長中のスポーツベッティング企業「Picklebet」でエンゲージメントチームを率いています。
2022年にBrazeを導入して以来、Brazeは私たちのカスタマーエンゲージメントにおいて中核的な存在になっています。Brazeのおかげで、柔軟かつ迅速に実験を行うことができ、当社のような少人数のチームにとっては大きな変化をもたらしています。
やはりスポーツ業界で働けることですね。
もうひとつは、とても優秀なチームと協力して、最先端のテクノロジーを駆使し、優れた顧客体験を作っていけるところです。
私たちはVC(ベンチャーキャピタル)から支援を受けている企業なので、常に高い効率性が求められます。大きな失敗をしている余裕はありません。「どこに時間をかけるべきか」「何を優先すべきか」を常にクリティカルに考えるという文化が根付いています。チャレンジでもあり、思考を研ぎ澄ませる良い訓練にもなります。自分の判断を信じて、迅速に動き、本当に重要なことに集中する力がつきます。
他の業界と同じように、スポーツ業界にも季節要因があります。たとえば、フットボールシーズンの開始、バスケットボールの決勝、大規模な競馬イベントなどです。でも予測できないサプライズも必ず起きるんです。前回王者がまさかの敗退を喫したり、天候が急変したり、チームが直前でメンバー変更をしたりと、常に変化に備えています。
Brazeの優れている点は、さまざまなビジネスゴールに貢献する形で施策を組み立てられるところです。当初は、サインアップ率の改善や顧客獲得コストの削減に注力していましたが、それと同時に、パーソナライズされた体験を通じてリテンションの向上や離脱の抑制にも取り組んできました。
また、カスタマーサポートチームがより積極的な対応ができるようにBrazeを活用するなど、他部署の支援にもつながっています。さらに、当社の持続可能性やプレイヤー保護の観点でもBrazeが重要な役割を果たしています。たとえば、責任あるギャンブルツールの活用や設定を促すメッセージをパーソナライズして配信するなどです。
「インパクト」「実行のしやすさ」「検証までのスピード」これは、優先順位を決める際に軸となる3つのことです。戦略があっても、実行しなければ価値は生まれません。初期段階では、開発リソースをあまり必要とせず、効果のある施策にフォーカスするようにしていました。そのアプローチが功を奏し、すばやく成果を示すことで、さらなるリソース獲得とスケールへの道が開けました。
私たちのチームは、Brazeを中心に構成されています。ライフサイクルマーケティングやカスタマーエンゲージメントのすべてをBrazeで運用しています。メール、SMS、プッシュ通知、アプリ内メッセージ、そしてBrazeのコネクテッドコンテンツなど、あらゆるチャネルの基盤になっています。
トランザクション通知やマーケティングキャンペーン、プロモーション、さらにはアプリやサイト上のバナー表示まで、すべてのパーソナライズ施策がBrazeです。ユーザーは、アプリ内でも、ダイレクトコミュニケーション(メールや通知など)でも、統一された体験を受け取ることができます。
チームの一部はスポーツカレンダーを中心に動き、ビッグニュースが入ると、数分以内にキャンペーンを配信します。もう一方のチームは、自動化されたジャーニーやキャンバスの最適化を担当しており、オンボーディングからリエンゲージメントまで、シームレスな体験を設計・運用しています。
毎週配信しているパーソナライズされたオファーのキャンペーンです。特定のユーザーセグメントをターゲティングし、Webhookを通じてプロモーションを適用しました。さらに、Braze内でさまざまな顧客に関するデータとLiquidロジックを活用して、オファーの適格性を判定する仕組みを構築しました。
一度キャンペーンとオーディエンスを設定すれば、複数のバリエーションを個別に作成する必要はありません。1つのキャンペーンを作成し、コネクテッドコンテンツを使用し、ダイナミックに各ユーザー向けにパーソナライズしています。メール、プッシュ通知、アプリ内メッセージなど、どのチャネルでも一貫した体験を提供できます。
さらに、ユーザーがアプリを開いた際にも、同じパーソナライズ体験を重要なページやコンテンツ上で再現しています。これもコネクテッドコンテンツのロジックを活用し、コンテンツカード上で実現しており、メッセージからプラットフォームまで、体験の一貫性を保っています。
顧客エンゲージメントの未来を一緒に築きませんか?Braze Bonfireコミュニティでは、専門家たちとつながり、アイデアを共有し、キャリアを加速させる仲間を募集しています。あなたもこのコラボレーションに参加して、一緒に新しい価値を創り出しましょう。
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